ルーブリック
ルーブリックとは
ICT支援員ガイドブック の「はじめに」と1~3ページを読んだ。そこにルーブリック*1という用語が登場する。2ページから引用すると、
ルーブリックとは、学習者に何を学習するのかを示す評価規準と学習者が到達しているレベルを示す具体的な評価基準をマトリクス形式で示す評価指標のことです。 *2
具体的には3~7ページにICT支援員ルーブリックのマトリクス(行と列の表)が載っているのでそれを見ればイメージがつかめる。
他の意味
「マトリクス形式の評価指標」の意味の他に、教育・試験関係では「(試験問題などの)指示、説明書き」という意味で使われる。例えばGoogle Classroom では教師用のUI・ヘルプにカタカナ表記「ルーブリック」のまま登場している*3。課題のルーブリックを作成または再利用する - パソコン - Classroom ヘルプ
このことから、学校現場の先生の間では普通に使われ、通じてしかるべき語のようだ。
ルーブリックの覚え方
英語ではrubric で、アルクの標準語彙水準SVL12000に載っていない、かなりのレベルの単語。
rubric | Origin and meaning of rubric by Online Etymology Dictionary によると語源は「赤」で、宗教儀式の指示が赤字で書かれていたことから。語源が同じものとして
- red
- robust(心材が赤みがかったオークのように頑強)
があり、関連語に
- ruby(赤い宝石)
- rouge(赤いルージュ)
- roux(赤いソース、ルー)
- rust(赤さび)
- ruddy(血色がよい)
がある。綴り的に一番似ているruby と関連付けて覚えるのがよいだろう。
ICT支援員ガイドブックの補足
「はじめに」と1~3ページを読んで気付いたことや誤植などを記しておく。
1ページ「このICT支援員ハンドブックの使い方」
読点が多すぎるきらいがある。例えば
それゆえ、利用者は、まず、利用目的に応じて、該当する分類及び下位項目についての解説を読み解き、その内容を理解するとともに、それに基づき、自分自身のこれまでの経験や能力を省察し、自分は、目標規準(期待目標)としてSecond Stage(教職員と連携して業務ができる)に達しているか、それとも、下位レベルのFirst Stage(教職員の依頼に応じて業務ができる)なのか、上位レベルのThird Stage(教職員に対して専門的な立場でアドバイスができる)なのかについて、自己省察することができます。
は私なら以下のように読点をつける:
それゆえ利用者は、まず利用目的に応じて該当する分類及び下位項目についての解説を読み解き、その内容を理解するとともに、それに基づき自分自身のこれまでの経験や能力を省察し、自分は目標規準(期待目標)としてSecond Stage(教職員と連携して業務ができる)に達しているか、それとも下位レベルのFirst Stage(教職員の依頼に応じて業務ができる)なのか、上位レベルのThird Stage(教職員に対して専門的な立場でアドバイスができる)なのか、について自己省察することができます。
2ページ「ICT支援員ルーブリックについて」
⑥即 応性 → ⑥即応性
基本的にです・ます調で書かれているが、一部にだ・である調がある。
- このICT支援員ハンドブックでは、まず、ICT支援員に期待する資質能力を5つに分類している。
- 分類3は、学習者(児童・生徒)支援であり、下位項目として、①操作習得の支援、②情報活用の支援、③ICT活用の支援、の3項目が用意されている。
3ページ 「ICT支援員 ルーブリック 分類1 教育補助員としての資質」
協調性をにち → 協調性をもち
自身の意見を論理的に説明ができる
→ 「自身の意見を論理的に説明できる」または「自身の意見について論理的に説明ができる」